あなたは正しくスーツを着ていますか?正しいスーツの着方とマナー
今年の夏も35℃を超える猛暑日が続きスーツ、ネクタイでの通勤やお仕事など本当に大変な日々を過ごされたかと思います。
お彼岸を境に日に日に気温も下がりカッターシャツだけでは少し肌寒く感じスーツを着る機会が多くなってきているかと思います。
そこで、今回、正しいスーツの着こなし方をご説明いたします。
私も含め普段スーツを着ている方も実は知らない・出来ているつもりだったが実は出来ていないことがいくつもございますので、これを機会にぜひ正しいスーツの着こなし方ができるようになりましょう!
目次
スーツを着る時のルール
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ジャケットの前ボタンの一番下は閉めない
私も様々なクライアントとお会いします。その時に相手の服装など何気なしに観察しているのですがボタンを上から下までしっかり閉めて窮屈です
高校時代の学ランやブレザーの名残で全部ボタンを閉めてしまったり
ボタンを全て閉める方が礼儀正しいと思い込んでしまっている方がいらっしゃいます。ただ何個ボタンが付いていようが『一番下のボタンは開ける』が正解です。
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ジャケットの上に着るアウターについて
真冬となるとスーツの上にももう一着羽織りたいところ。その時に手元にあるアウターで済まそう等してジャケットの着丈より短いアウターを選ぶのはNGです。
ジャケットより短いアウターを着てしまうとジャケットの裾にシワが出来たりし見映えとしてよくありません。
スーツの上から着るアウターは『ジャケットより着丈の長いアウター』にしましょう。
コートを選んでおけばおおよそ問題はないでしょう。
少し我慢大会になりますがアウターを着ないという選択肢もあります。
↑これはNGです
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ジャケットの外側ポケットについて
ジャケットの外側両サイドにはポケットが付いており、そこにはふたのようなデザインが施されています。これを「フラップ」と言います。
これはまさにポケットのふたを意味で、ポケットにチリ・ホコリなどが入らないようにしているわけです。
使い方としてはチリ・ホコリの多い屋外ではフラップを外に出してポケットにふたをします。逆に屋内ではチリ・ホコリが入ることを屋外ほど気にしなくてもよいので、フラップはポケットの中に入れるようにします。
必ず上記のようにしておかないとマナー違反とまでは言いませんが、その意味を理解していれば使い道もあるかと思います。
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スーツに半袖シャツはNG
クールビズ期間中はYシャツを半袖にする方もいらっしゃると思います。
またスーツが暑いので中は半袖シャツにしようかと考える方も希に見かけます。
しかしながらスーツの下に着用するシャツを半袖にするのはNGです!
なぜならスーツの基本であるサイズ選びにおいて、
スーツの袖口から中のシャツが1~1.5cm出るのがマストだからです
半袖シャツですとジャケットの袖口からシャツが出ることがありませんし、何よりジャケットの中で汗をかいた腕が袖に触れるのも気持ち良いものではありません。
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パンツポケットについて
パンツにはポケットが備わっていますが、結論からいうと
『幅のある物はポケットに入れない』のが正解です。
よくランチタイムのビジネスマンの方がスラックスの後ろポケットに財布などを入れている光景を目にしますが、落としたり酷いときには盗難にあったり何より見栄えが悪いのでこれはやめた方がいいです。
元々、マチ幅のあるものを入れることを前提に作られていないスラックスのポケットは
財布のように厚みのあるものを入れると
ポケットの量縁が破れることに繋がります。
もちろんこれは後ろポケットに限らずサイドのポケットも同様です。
↑これはNGです
まとめ
いかがだったでしょうか?
あなたは正しくスーツの着こなしは出来ていたでしょうか?
他にも「シャツやネクタイのルール」「ベルトや靴のルール」なども紹介したいのですが次の機会にお話しさせていただくことにします。
ひとついえることは普段、何気にしていることの中にはルールがあるということです。
それぞれの分野でのプロがおられ、そのプロが一目見ると色々と指摘(ダメ出し)の対象にされてしまいます。少しの気遣いがその人の見られ方や誠実さを大きく変わることもあるので是非この機会を境に試していただければ嬉しいです。